shigusa_t’s diary

当たり前の疑問を口に出せる人になりたい。

ひとつ前の記事が難産だった。ふと思いついたことをがーっと書き出すのは楽なんだけど、トピックが先にあって、そこから論を構成するのはまるで違った難しさがある。
元々自分の脳内のストックにはなかった論なので、調べ物もずいぶんしないといけないし。それだけ勉強にはなるんだけど。
職業ライターの人は大変なんだろうなと思う。

書いていて、自分が興味を持っているのはまさに「表現」なんだなあ、と強く感じた。
こんな服を買いましたとか、PVがいくらになりましたとか、偉い人は○○と言っていましたとか、そういう事実の伝達に終始する記事にはほとんど興味を持てない。

書き手の心の中で何が起きたのか、その体験こそが知りたい。思考が介在した形跡を追いたい。
そういうことを書いているブログって案外少なくて、たまに遭遇するとおっと思ってつい読みふけってしまう。

何を食べた何を買ったどこに行ったとか、立派であるらしい誰かを信奉している自分の表明とか、○○なライフスタイルを持つ自分の表明とか。
この種の属性の話題ばかりで構成されているブログの方が多数派なのを見ると、やっぱり通常のコミュニケーションは外部の何かを主体にして行うものなんだろうな、と思う。

そういう「属性のやりとり」的なコミュニケーションが、自分にはよくわからない。形だけなぞることはできても、内心では常に疑問符が浮いている。
実際、まとわりついた属性を捨て去って思考だけ書き散らかすこのアカウントではとても気分よく過ごせている。